【消費税増税までに新築一戸建てを検討している方へ】1番お得な方法のまとめ


以前、消費税増税までにマイホーム購入を間に合わせようと思うと、

・いつまでに
・何を間に合わせればいいか

をまとめました。

以前の記事はコチラ↓

そもそも、消費税増税までに間に合わなかったらどれくらい損をするのか。

一方で、
住宅ローン減税が10年から13年に延長される
など、ある日を境に大きく損をすることがないよう、住宅に関する税制の経過措置も検討されています。

結局損するの?得するの?
得するとしたら、どうしたら1番得になるの?

銀次郎家は新築一戸建てが有力ということで、新築一戸建ての場合の損得をまとめたのがこの記事です。

増税・減税額はどの程度なのか、とあるモデルケースを例に計算してみました。

銀次郎
すると面白い結果に。。。?!

この結果を知っているか知らないかで、ご自身のマイホーム計画が大きく変わってくると思います。

1.【結論】1番お得なのは増税だからといって焦らないこと

いやいや!焦らないって何?
お得な方法を知りたいんやけど。。。

結論だけ読むとそうなりますよね。。。

理由はきちんとあります。

今回の消費税増税に伴い、増税後しばらくの間は経過措置、つまり減税されます。

ある日を境に、消費税8%と10%の適用をキッパリ分けてしまうと、8%の駆け込み需要で混乱を招くことになります。

銀次郎
混乱を減らすために経過措置があります!

ということです、消費税10%後は減税を受けることができます。

後ほど具体例を挙げて書きますが、減税額と増税額を比べてみると、

経過措置による減税額>消費税増税による増税額

という場合が多々あります。
※年収、家族構成、家の価格などによって結果が変わります

増税後の方がお得な場合があるということですね。

そんなのアリ!?

と思われるかもしれませんが、ありです。

消費税8%に駆け込んだとしてと、必ずしもお得になるわけではありません。

むしろ増税後の方が得をするケースがあるので、無理に

増税までにマイホームを!

とか思わなくてもいいということですね。

銀次郎
焦って微妙な家を買わないようにしましょう!

【結論】1番お得な方法

経過措置があるため、増税前に家を買っても得になるとは限らない。
焦って微妙な家を買ったら意味がないので、しっかりと考えて後悔のないマイホームを買うこと。
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2. 増税の内容

ご存知の通り、消費税が8%→10%に増税されます。
具体的にどれくらいの影響があるのか。

建物:2,000万円
土地:2,000万円
諸経費:400万円

の場合を例に、増税前後の差を比べてみます。
※土地には消費税がかかりません

消費税8%の場合

(2,000+400)×8%=192万円

消費税10%の場合

(2,000+400)×10%=240万円
銀次郎
48万円も差がつくのか。。。

2%の差は大きいです。

3. 経過措置(減税)の内容

ここでは、経過措置の内容をまとめました。
経過措置は2点あります。

3-1. 住宅ローン減税の3年延長

住宅ローン減税の詳細は割愛しますが、ざっくりいうと、
10年間、ローン借入額の1%の金額が所得税と住民税から減税されます。

今回の経過措置では、その10年が13年にまで延長されます。

それで、金額はいくら変わってくるのか。

2.の条件でフルローン(借入額:4,400万円)の場合を例に挙げて計算してみました。

3年間延長されることで、いくら多く返ってくるかをまとめたものかコチラです↓

例えば、年収600万円で4,400万円のローンを組んだ場合、3年間で減税される金額は、89.3万円ということになります。

3-2. すまい給付金の適用範囲拡大・金額アップ

すまい給付金は、住宅ローン減税の補助的な位置付けです。

住宅ローン減税は、所得税と住民税が減税されるので、収入が少ないと効果が小さくなります。

収入が低いと、そもそも支払っている所得税と住民税の金額が少ないためです。

なので所得が低い方にとっては、うま味の少ない制度です。
そこを補助するのがすまい給付金です。

これまでは、
年収510万円以下で最大30万円の給付
という内容でした。

増税の経過措置として、
年収775万円以下で最大50万円の給付
と、適用範囲拡大と金額がアップしました。

またすまい給付金は、収入と扶養家族(※)の人数で給付金額が変わってきます。
※扶養家族:働いていない配偶者もしくは16歳以上の子

ちなみに国土交通省のホームページで、簡単に給付金の計算ができます。

それを元に計算した結果↓

参考:国土交通省 すまい給付金かんたんシミュレーション

銀次郎
かなり金額、範囲ともにかなり拡大されていますね!

ちなみに、ちゃんと計算したい方向けのページもあります。

参考:国土交通省 すまい給付金しっかりシミュレーション

4.【具体例】年収600万円で4,000万円の家を買った場合

色々と増税、減税について紹介してきましたが、トータルどうなのか?

とあるモデルケースで、増税減税の合計金額を計算してみました。

<モデルケース>
・購入するマイホーム:新築一戸建て
・価格:4,400万円
・価格内訳:建物2,000万、土地2,000万、諸経費400万円
・旦那の年収:600万円
・35年フルローン
・ボーナス払いなし
・年利0.5%(今の変動金利がずっと続く前提)
・家は100%1人で所有
・扶養家族1人

増税前

消費税:▲192万円
住宅ローン減税額(10年):△328.3万円
すまい給付金:0円
→計:△136.3万円

増税後

消費税:▲240万円
住宅ローン減税額(13年):417.6万円
すまい給付金:△30万円
→計:△207.6万円

つまり増税後の方が、71.3万円お得です。

銀次郎
あれ?増税後の方がお得やな。。。

5.【早見表】年収・扶養家族の人数ごとのお得になる金額

ということで、家の価格はそのままに、年収・扶養家族の人数ごとの、増税前後でのお得になる額をまとめてみました。

銀次郎
4.で決めたモデルケースの場合です!


例えば、年収500万円で扶養家族が2人だと、増税後に家を買ったほうが59.7万円お得、というわけです。

6.【注意!】マイホームの購入を先延ばしにすると家賃がかかる

ここまで読んでくださった方は、

おっ!じゃあ多くの場合は、増税後に家買ったほうがお得そうやなー
絶対増税後やで!

と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。

多くの方は、マイホームを買うまでは賃貸に住まれていると思います。

ということは、マイホームを購入するまでは家賃を支払いますよね。

そう。マイホームを先延ばしにすればするほど、支払う家賃が増えます。
もしマイホームを早めに買っていれば、多くの家賃をローン返済に充てることができます。

増税後に5〜60万円お得になるとしても、増税を待つことで家賃がかさみ、結果あまりお得にならなかったら、元も子もないですよね。

増税だからといって、焦って買う必要はないですが、増税を待つ必要もないと思います。

冒頭で、
1番お得なのは増税だからといって焦らないこと
と書いたのはこのためです。

7.【おさらい】増税前後の制度の違い

色々書いてきましたが、
マイホームを買うなら、増税に関係なくマイペースで話を進める
ということが1番大事です。

またこの記事内でも登場した、
・住宅ローン減税
・すまい給付金
が適用できるかどうか、必要事項がかなり細かいです。

自分で調べることも大事ですが、ハウスメーカーの方などのプロに、
自分のマイホームプランでは適用できるか
を必ず確認しておきましょう。

最後に、この記事で書いてきました、増税前後での制度の違いをまとめます。

増税前

消費税:8%
住宅ローン減税:10年
すまい給付金:年収510万以下で最大30万円

増税後

消費税:10%
住宅ローン減税:13年
すまい給付金:775万円以下で最大50万円

それでは今日はこのへんで。

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