【年末調整の疑問を解決】配偶者控除の改正は奥さんがパートの家庭が1番おトク


今年もあと2ヶ月を切りました。
毎年この時期といえば。。。

そう、会社での年末調整ですね!

生命保険に加入されている方や、家を建てるのにローンを組まれた方、あとは結婚された方にとっては少々面倒な手続きですよね。

銀次郎
僕も例に漏れず、先週に年末調整の資料を用意していました。

が、今年は例年よりも1つ多く手続きが必要でした。

「配偶者の収入を確認して、(社内フォームに)入力してください」

という内容でした。

銀次郎
???
銀次郎
なんでまたいきなり?

という感じで、言われるがまま手続きをしましたが、手続きを進めていく中で、やっと分かりました。

2018年1月からの税制改正で、配偶者控除について変更があったんですね。

配偶者の年収によって自分の控除額が、前の制度の時と変わってきます。

銀次郎
気づくの遅っ!

と我ながら思ってしまいました。

適用されるのが2018年1月で、年末調整で2018年の税金や控除を最終調整するので、問題はないんですけどね。。。

銀次郎
税金に対する意識をもっと上げなければ!

ということで年末調整を機に、今回の配偶者控除の変更について調べてみました。

今回の変更でおトクな人はどんな人?
が見えたので、今日はそれについてまとめます。

1.【結論】奥さんがパートの家庭が1番おトク

今回の変更によって、
配偶者の区分が今までより細かくなった
と同時に、
対象者の範囲が拡大された
とも言われています。

そんな中で1番おトクなのは、奥さんがパートの家庭です。

理由は、パートをされている奥さんの年収での、旦那さんの控除額(配偶者控除額)が増えたためです。

具体的には、世間でよく言われている「103万円の壁」「150万円の壁」に変更になったことが要因です。

結論

・配偶者控除の変更で1番おトクなのは、奥さんがパートの家庭
・理由は103万円の壁→150万円の壁に変更
・これにより、パートをされている方の多くが当てはまる年収での配偶者控除額が増えた

2.【103万円の壁とは?】控除額的に1番おトクな奥さんの最高年収額

年末調整など、ちまたでよく耳にする103万円という数字ですが、これは一体なんなのか。

よく耳にするのは、税法上、奥さん(配偶者)の年収が103万円以下だと配偶者控除額が最大(38万円)になるためです。

黄色の範囲が最大(38万円)になるところです。

奥さんがフルタイムで働かれている場合は、年収103万円なんて軽く超えてくるので、調整のしようがありません。

奥さんがパートで、月8〜10万円くらいの収入を得てる場合に際どくなってきます。

銀次郎
月8〜10万円の給料だと、年収100万円くらいになりますね!
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3.【配偶者控除の変更内容】103万円の壁が150万円の壁に変更

今回の変更内容で、旦那さん(本人)・奥さん(配偶者)の年収による区分が増えました。

変更後の年収ごとの控除額はこんな感じです↓

変更前と比べてみると↓

・奥さんの年収で2→3区分
・旦那さんの年収で1→3区分
・全部で2→9区分

に増えました。

注目すべき点は何と言っても、最大控除額38万円の適用範囲が増えたことです!

んん?範囲減ってない?

と思われるかもしれません。

よくよく見てみると今回の変更で、旦那さんの年収(横軸)による制限ができています。

ですが、年収1,120万円を超えている人なんて、そうそういないですよね。

一方で、奥さんの年収を示す縦軸方向に38万円の範囲が広がっています。

<変更前>
0〜103万円

<変更後>
0〜150万円

この変更で、配偶者控除が38万円になる方がグッと増えると思います。

なので、38万円になる範囲は狭まっていますが、対象人数は増えているので、適用範囲は増えていることになります。

4. 最もメリットがあるのは奥さんがパートの家庭

先程書きましたが、

<変更前>
0〜103万円

<変更後>
0〜150万円

この変更で、メリットのある家庭はどんな家庭か。
つまり、奥さんの年収が103〜150万円である家庭です。

銀次郎
奥さんの年収が103〜150万円の家庭って。。。?

もうお分かりかもしれませんが、奥さんがパートをされていると、これくらいの年収になると思います。

これが、
最もメリットがあるのは奥さんがパートの家庭
である理由です。

<追伸>
厳密に言えば、
最も恩恵を受けるのは配偶者がパートの家庭
です。

ただ、世間一般で
奥さんがパートの家庭
の方がイメージがしやすいので、そう書きました。
ご了承ください。

5. デメリットなのは旦那さんの年収1,120万円以上の家庭

図で見てみると↓

今まで奥さんの年収が103万円以下でさえあれば、旦那さんの年収はいくらであっても、控除額は最高額でした。

今回の変更で、旦那さんの年収次第では控除額が減る、もしくは無くなります。

ただ、旦那さんがそれだけ稼いでいたら、控除がないくらい何ともないように思います。

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6.【注意!】投資・副業など給料以外の収入があると壁の金額が変わる

今回、103万円や150万円、1,120万円など、色々金額が出てきましたが、これらは全て会社からもらう給料の話です。

投資による収入や、フリーランスや経営者のように、給料以外の形でお金を得ている方については、金額が変わってきます。

僕と同じ、サラリーマンの方に特にお伝えしたかったので、その点は今日は割愛します。

銀次郎
ご理解いただけると幸甚です。

7.「パートの奥さんはもっと働けますね!」と言いたい訳ではない

103万円の壁が150万円の壁まで延びたので、もっとパートしても大丈夫です!
奥さんはもっと働きましょう!

と言いたいわけではないです。

聞いた話だと税法改正前までは、年末になると年収103万円を超えないように、

・シフトを減らす
・働いているのにタイムカードを通さない
など、調整されている方が多いようです。
銀次郎
この改正で、そんな調整をすることが無くなる、もしくは減りますね!

8.【まとめ】配偶者控除の変更内容とトクする人・損する人

おさらいします!

配偶者控除の変更内容

103万円の壁が150万円の壁に変更

配偶者控除の変更がメリットになる人

奥さんがパートの家庭

配偶者控除の変更がデメリットになる人

旦那さんの年収1,120万円以上の家庭

それでは今日はこのへんで。

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