【経験談】奥さんがもらえる産休手当額(出産手当金)は月収のおよそ60%を3ヶ月分

まずは読んでおきたい

奥さんが妊娠したら誰もが、

もしかしたら休むタイミング見計らったり、休む直前に残業多めにしたら、産休手当の額変わるのかなー

と思い、調べると思います。

結論を言いますと、何しても産休手当の額を増やすことはできません。

銀次郎
よく考えられた制度です。

銀次郎家でも子どもが産まれる際に、
・ボーナスの月との兼ね合いや
・残業が多くて一時的に給料が増える
ことで産休手当が増えないか、おトクなことがないか色々調べたり考えてみましたが、ダメでした。

おトクに産休手当を受け取るのは無理。
その労力を奥さんの体調管理だったり、今後数十年は訪れないであろう夫婦2人の時間にまわしましょう!

言いたいことは上記の通りですが、これに至るまでに色々調べたり、考えたりしたことを今日はまとめました。

1. 産休手当(出産手当金)がもらえる3つの条件

銀次郎
もらう資格があるかどうか!
銀次郎奥さん
まずはココですよね。

下記3つ全てに当てはまると支給されます。

産休手当(出産手当金)をもらうための条件

・被保険者が出産したとき
・妊娠4ヶ月(85日以上)の出産であったとき
・出産のために仕事を休み、給料の支払いがない、もしくはその額が産休手当より少ないとき
銀次郎奥さん
専業主婦はもらえないってことね。
銀次郎
会社勤めしてる奥さんがもらえるってことやね。

2.「標準報酬月額」こそが産休手当が増えない原因

冒頭、
何しても育休手当の額を増やすことはできません。
と書きましたが、その理由は「標準報酬月額」の存在です。

標準報酬月額ってなに?
と言う方はコチラ↓

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詳細は後ほど書きますが、産休手当は標準報酬月額で金額が決まります。

その標準報酬月額の特徴は、上記ブログでも書いた通り、

・年3回以下の賞与(ボーナス)は標準報酬月額に含まれない
・毎月の月額報酬を一定の幅で分けたもの

です。

この2つの特徴から言えることは、
・ボーナスが支給される月でも
・残業代で多少月収が増加しても
標準報酬月額は変わらない。

ということです。

つまり産休手当も、この2つの場合では金額が変わらないということです。

ボーナスが出るタイミングで産休を取っても、頑張って残業代稼いでも、産休手当は増えない。
つまり、何しても増えないということですね。

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3.【具体例】産休手当はいくらもらえるのか

何をしても増えないのはそれとして、どれくらいもらえるの?

という声がある思うので、月収ごとで受け取れる産休手当額を計算してみました。

その結果がコチラ↓

もらえる産休手当の額の目安

月収(額面)の2ヶ月ちょっと分が受け取れる産休手当の額の目安です。

それを月収ごとのグラフにしたものがコチラ(一部抜粋)↓

※月収は毎月同じ、出産日は予定日以前、など計算しやすい条件で仮定しているので、金額は目安

銀次郎
例えば月収が額面で24万なら、トータル約53万円受け取れます。

4.【計算方法】産休手当はどうやって計算するのか

ここでは、産休手当金の計算方法を詳しく書いていきます。

銀次郎奥さん
細かい計算方法までは別にいいかな

という方は次の章へ。

1日あたりの産休手当金


※30で割ったところで1の位を四捨五入
※2/3を掛けて小数点がでたら小数第1位を四捨五入
銀次郎
「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額」
ってなんやねん。。。
銀次郎奥さん
分かりにくいね。

4-1. 産休手当の計算例

ということで例を挙げて、産休手当を計算してみました。

「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額」
は後ほど解説します!

産休手当の計算例

2018年10月20日に子供が産まれた!
奥さんの過去1年間の給料は。。。

年月給料
2018年9月28.5万円
2018年8月27.9万円
2018年7月25.5万円
2018年6月28.1万円
2018年5月28.3万円
2018年4月27.8万円
2018年3月26.9万円
2018年2月27.0万円
2018年1月27.6万円
2017月12月28.1万円
2017年11月30.9万円
2017年10月27.5万円

標準報酬月額になおすと。。。
年月標準月額報酬
2018年9月28万円
2018年8月28万円
2018年7月26万円
2018年6月28万円
2018年5月28万円
2018年4月28万円
2018年3月26万円
2018年2月28万円
2018年1月28万円
2017月12月30万円
2017年11月28万円
2017年10月28万円


なので産休手当金の日額は
(28万+28万+26万+28万
+28万+28万+26万+28万
+28万+30万+28万+28万)
÷12÷30×2/3
6,185円

産休手当は99日間もらえるので。。。
6,185円×99日
612,315円

61万円の産休手当金がもらえる!

こんな感じです。

4-2.「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額」とは?

長ーいですが読み解いていきます。

支給開始日

っていつ?

となりますよね。

支給開始日とは

・一番最初に産休手当が支給された日
・産休手当は出産日以前42日から支給される
※出産予定日より遅れた場合は、出産予定日以前42日から支給
※双子以上の場合は98日

図で表すと↓

12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均

過去の記事でも書きましたが、標準報酬月額とは毎月の給料を一定の幅で分けたものです。

例えば、今月の給料(額面)が305,000円の場合、
290,000〜310,000の範囲なので、
標準報酬月額は22級の300,000円
となります。

銀次郎
この標準報酬月額が手当額の計算に使われます。

支給開始日から12ヶ月分さかのぼって、それぞれの月の標準報酬月額を出して、平均したものが、
「12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額」
です。

4-3. 産休手当は何日間もらえるか

基本的に産休手当は、
出産日以前42日(双子以上の場合は98日)から、出産後56日まで
支給されます。

銀次郎
なので、99日間もらえるわけです。

ちなみに、出産が予定日より遅れた場合は、
予定日以前42日(双子以上の場合は98日)から、出産後56日まで

支給されます。

銀次郎
予定日から遅れた日数分だけ、多く支給されます。

5. 12ヶ月継続して働いていない場合は28万円で足切り

下記2つのどちらか金額の少ない方になります。

・支給開始日以前で継続した各月の標準報酬月額の平均額
・28万円

つまり、

12ヶ月間続けて働いていなくても、連続した月があれば、ある分だけで計算をする、
ただし28万円で足切り。


ということになります。

6.【産休手当が増える唯一の方法】出産日が予定日より遅い場合

散々増える方法無いとか言っといて、結局あるんかーい。

と言いたくなるかもしれませんが、やろうと思ってできる方法ではないです。

ここまで読んでくださった方は、薄々感づかれているかもしれません。

例を挙げてみると、

出産が予定日より10日遅れた場合


つまり、109日分の産休手当を受け取ることになります。
銀次郎
予定日までに産まれる場合より、10日分多く手当をもらえることになります!

赤ちゃんは授かりものです。
無事に産まれてくれさえすれば、予定日より前になろうが、後になろうがどちらでもいいですが、とりあえずは予備知識として。

それでは今日はこのへんで。

※本記事は以下を引用させていただきました

引用:全国健康保険協会ホームページ
全国健康保険協会 > 健康保険ガイド > 健康保険等について > 平成28年4月からの制度改正について

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