【学生納付特例分の追納】知らなきゃ損!未払い分の追納で受給額は月2万円アップ
この記事は、学生納付特例制度などで年金の支払いに猶予ができて、その未払い分をまだ支払っていない人向けです。
年金の未払いって?
という方は、まずはコチラの記事をどうぞ↓
年金未払い分がある方は、
逆に支払ったらどうなるの?
という疑問があるかと思います。
年金制度はややこしいですし、調べたり考えたりするのが面倒です。
そんな面倒さを解決するのがこの記事で、
・未払い分を納めたらどうなる?
・そもそも今さら納めるべき?
が明確になります。
もくじ
1.【未払いが発覚してまずやること】追納するか考える
追納するかどうか
まずはココです。
追納の意味は字のごとく、
過去にさかのぼって年金を納めること
です。
先日も書きましたが、未払いの年金は過去10年までさかのぼって支払えます。
未払い額と懐事情を加味して、
・一部だけ支払うのか
・全く支払わないのか
を決めましょう。
2.【そもそも】将来年金はいくらもらえそうか
日本年金機構に電話で確認してみました。
その結果がコチラ↓
将来もらえる年金額(年額)
※2019年2月に確認した時点での額
※20〜60歳まで年金制度に加入し続けた場合
ちなみに、日本年金機構が提供している「ねんきんネット」というサービスに登録すれば、もう少し細かく試算出来ます。
3. 1年分追納ごとに将来の受給額が月2万円アップ
電話ごしにさぞ難しい計算式が返ってくるかと思いきや、計算式はなかなかシンプルでした。
↓
1年間払い続けた場合:19,483円/年(≒779,300円÷40年)
↓
つまり、1年分の年金を支払うと、将来もらえる年金は年19,483円増える
ということです。
例:大学在学中に学生納付特例制度を使った場合
1回生:19歳
2回生:20歳
3回生:21歳
4回生:22歳
となり、20歳〜22歳の3年間は年金を支払わないことになります。
もし、この3年分を支払わないままにすると、60歳の定年までに年金を払う期間は37年(=40年-3年)となります。
なので、将来もらえる年金額は、
19,483円×37年=720,871円
となります。
払う金額が3年分少ないと、満額より約6万円少なくなります。
20〜22歳の3年間の未納分をすべて追納すると、満額になります。
つまり、 1年分追納ごとに将来の受給額が月2万円アップします。
4. 国民年金=20万円あたり年2万円の投資信託
考え方としては少し強引ですが笑
ちなみに平成30年度の、毎月払う年金の保険料は月16,340円(※)です。
※国民年金の保険料は毎年見直され、変わります
ということは、支払う合計の保険料は以下の通り。
40年間:196,080円×40年=7,843,200円
※月々支払う保険料が変わらないと仮定
これに対して、老後にもらえる国民年金(老齢年金)は先ほど書いたとおり最大で、779,300円/年です。
図にまとめると↓
「年20万支払って老後に年2万円もらえる」
年金が20万円あたり年2万円の投資信託というのはこの点です。
年率10%なので、老後10年間もらわないと元はとれません。
65歳から年金受給始まったら、75歳まで生きればいいんでしょ。
と思われたかと思います。
まさに国民年金という投資商品のリスクはこの点です。
何歳から受け取れるか。
現に、年金の受け取り年齢が60歳から65歳に引き上げられた過去があります。
ということはこの先、さらに引き上げられる可能性はまだあります。
国民年金を投資商品とみた場合
・リスクは受け取り年齢の引き上げ
5.【最後に】投資をしないなら少しずつでも払うほうがオススメ
未払いがある方にとっては、
約20万円(=未払い1年分)支払うことで、将来月2万円増える
とも言えます。
それだけみると払うべきですが、もちろんリスクがあります。
受け取り年齢の引き上げによる元本割れです。
少子高齢化がすすむことで、
多くの若者で少数の高齢者を支えることが前提の年金制度
は、破綻しつつあります。
過去に、受給年齢が60歳から65際に先延ばしになっているのがいい例ですよね。
受給金額を減らすと、今の受給者から苦情が来ます。
それよりは、
まだ年金を受け取っていない世代の年金を減らすほうがマシ
というのが国の考えだと思われます。
というのも一つの手です。
ですが支払わずに浮いたお金は、自分の将来に備えるために使うのが本来の使い道ですよね。
僕が支払うべきと思うのは、
そうやって浮いたお金はあぶく銭で、適当に消費して無くなるのが目に見えているからです。
というくらいの断固たる決意で、キチンと投資など資産形成に回せるなら良いです。
こんな断固たる決意を持っている方以外は、年金をキチンと支払ったほうがいいと思います。
僕たちが定年を迎えるころ、年金は何歳から受給できるかは分かりません。
が、追納することで受給額は必ず増えます。
それでは今日はこのへんで。
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