住宅ローン減税額が思っていたより9万円少なかった理由

この記事では、マイホームを買って住宅ローン減税制度を使ってみたけど、減税額が思っていたより少なかった僕の経験談をまとめています。

年末のローン残高の1%が還ってくるんやでー

と思っていたのに、それより少ない金額しか返ってこなかったら焦りますよね。

銀次郎
僕は正直ちょっとガッカリしました・・・

あるべきでは無いですが、住宅ローン減税されたお金を次に買うマイカーのアテにしていました。

・なぜ思っているより少ないのか
・実際はどれくらいの金額が還ってくる(減税される)のか

僕が原因究明のために、調べたことをまとめたのがこの記事です。

思っているより減税額が少ない理由は1つだったので、原因はシンプルでした。

この記事をパパッと読んで、僕みたいに過度な期待を住宅ローン減税にかけ、ガッカリしないようにしましょう。

銀次郎
計算通りに活用しましょう!

1.【結論】住民税からの控除に上限アリ

思っているより減税額が少ない理由

住民税からは136,500円までしか減税できないため。

これです。

銀次郎
こんなことハウスメーカーの営業の人、言ってくれたかな・・・

と思わず言いたくなるような重要な内容です。

住宅ローン減税の説明としてよく聞くのは、

最大、年末残高の1%が減税されて還ってきます。

この内容です。

確かにその通りです。
「最大」ですからね。
「最大」に該当しない人が大半であっても、嘘はついていないことになります。

銀次郎
くそう。

2. 住宅ローン減税の3つの上限額

上限があるので、どれだけ年末でのローン残高が多くても、ある一定額以上は減税されません。

タイトルにもある、思ったより減税額が少ないと感じるのは、その上限に引っかかっていたからです。

ここでは僕が知っていた2つの上限と、知らなかったもう1つの上限額を紹介します。

知らなかったもう1つの上限額が、僕にこの記事を書かせました。

銀次郎
知らなかった上限のせいで、思ったより減税額少ない!!

まあ知識不足である自分の自業自得なんですが・・・

住宅ローン減税の上限額

①年末ローン残高の1%
②400,000円
③年間の所得税+136,500円
この3つの中で最も低い金額が上限額となる。

住宅ローン減税は基本的にはローン残高の1%で、40万円以上は切り捨てるもの。
だと思っていました。
つまり、①と②は知っていました。

銀次郎
③なんて誰も教えてくれんし、言ってなかったで!
銀次郎
これが普通ですよね?
銀次郎
え、もしかして僕だけ・・・?

2-1.【上限その①】年末ローン残高の1%

銀次郎
前述の通り周知の事実!

・・・だと思っています。

例えば、年末時点でのローン残高が3,500万円の場合の減税額は、
年末ローン残高の1%=350,000円
が上限額となります。

これは多くの人が知っていると思います。
というか、これしか知らないんじゃないかなと思うくらいです。

ハウスメーカーの営業の方はこれと、その②を全面的に推している気がします。

個人的な感想ですけどね。

2-2.【上限その②】400,000円

住宅ローン減税の最上限額が40万円です。
何があろうと、40万円以上は減額されません。

例えば5,000万円の場合、その①に従うと、
年末ローン残高の1%=500,000円
となります。

ですが減税額は、50万円ではなく40万円になります。
オーバーした10万円分は切り捨てです。

2-3.【上限その③】所得税+(住民税 or 136,500円)

これが意外と知られていない気がしてなりません。

銀次郎
ほとんどの人がこの上限に引っかかるのに!

この上限の意図としては、

所得税を全て減税しても減税額が余るなら、残りを住民税から減税できるよ。
ただし、住民税からは136,500円までしか減税できないよ!

です。

具体例を挙げてみます。

例1:年収700万円の場合

・年間支払った所得税:306,600円(※)
・年間支払った住民税:371,300円(※)
◎住宅ローン減税上限額:400,000円

↓減税後

・所得税:0円(▲31万円)
・住民税:280,000円(▲9万円)

となります。

もう1つの例として、

例2:年収600万円の場合

・年間支払った所得税:203,000円(※)
・年間支払った住民税:303,800円(※)
◎住宅ローン減税上限額:339,500円

↓減税後

・所得税:0円(▲20万円)
・住民税:16.35万円(▲13.65万円)

となります。

両者の減税額を比較してみると、
・例1:▲40万円
・例2:▲33.65万円

銀次郎
例2の減税額が6万円も低い!

例2は所得税が少ないため、減税額が多く余り、住民税からの減税上限(136,500円)に達してしまったわけです。

つまり、

(上限その①or②の低い方)-所得税≦13.65万円

でなければ、上限40万円の上限を使いきれません。

銀次郎
ローン借り入れ額などによって変わりますけどね。

3.【具体例】我が家の場合は思っていたより9万円安い

我が家の場合の住宅ローン減税額を計算しました。

まず前提として、

我が家の場合

・年収550万円
・年末ローン残高3900万円

年収550万円の場合

・所得税:167,800円
・住民税:269,300円
引用:酒居会計事務所 年収別 手取り金額 一覧
銀次郎
昨年は転職の影響で年収が落ち込みました。

この場合の減税額を計算すると、以下の通りになります。

・上限その①:年末ローン残高の1%=390,000円
・上限その②:400,000円
・上限その③:所得税+136,500円=304,300円

最安値の30.43万円が減税額となる。
銀次郎
思っていたより9万円近く安い・・・

ちなみに、僕の場合の減税上限をまとめると以下のようになります。

つまり、残高が3,000万円以下になるまでは損をする感じになります。

銀次郎
ひどい。

4.【まとめ】住宅ローン減税上限額の概算方法

これまで書いてきた流れをまとめると以下の通りです。

5.【最後に】多くの人が引っかかる上限を多くの人が知らない

と個人的には思っています。

とにかく、住宅ローン減税額の上限を決めるのは3つの要素があり、

上限その①:年末ローン残高の1%
上限その②:40万円
上限その③:所得税+(住民税 or 136,500円の安い方)

これらの内の最安値が上限になります。

特にその③!
③がミソです!③のせいで思ったより帰ってくるお金が少なくなります!

これをしっかり覚えておいて、

減税額がこんな少ないはずじゃなかった!

とならないようにしましよう。

僕の場合は初年度、年間9万円も思っていた額と違いました。

住宅ローン減税制度が続く10年、年収が変わらないとすると、思っていたより計50万円少ないことになります。

銀次郎
これは家計狂いかねません。

それでは今日はこのへんで。

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