住宅ローン減税額が思っていたより9万円少なかった理由
この記事では、マイホームを買って住宅ローン減税制度を使ってみたけど、減税額が思っていたより少なかった僕の経験談をまとめています。
と思っていたのに、それより少ない金額しか返ってこなかったら焦りますよね。
あるべきでは無いですが、住宅ローン減税されたお金を次に買うマイカーのアテにしていました。
・実際はどれくらいの金額が還ってくる(減税される)のか
僕が原因究明のために、調べたことをまとめたのがこの記事です。
思っているより減税額が少ない理由は1つだったので、原因はシンプルでした。
この記事をパパッと読んで、僕みたいに過度な期待を住宅ローン減税にかけ、ガッカリしないようにしましょう。
もくじ
1.【結論】住民税からの控除に上限アリ
思っているより減税額が少ない理由
これです。
と思わず言いたくなるような重要な内容です。
住宅ローン減税の説明としてよく聞くのは、
この内容です。
確かにその通りです。
「最大」ですからね。
「最大」に該当しない人が大半であっても、嘘はついていないことになります。
2. 住宅ローン減税の3つの上限額
上限があるので、どれだけ年末でのローン残高が多くても、ある一定額以上は減税されません。
タイトルにもある、思ったより減税額が少ないと感じるのは、その上限に引っかかっていたからです。
ここでは僕が知っていた2つの上限と、知らなかったもう1つの上限額を紹介します。
知らなかったもう1つの上限額が、僕にこの記事を書かせました。
まあ知識不足である自分の自業自得なんですが・・・
住宅ローン減税の上限額
②400,000円
③年間の所得税+136,500円
この3つの中で最も低い金額が上限額となる。
住宅ローン減税は基本的にはローン残高の1%で、40万円以上は切り捨てるもの。
だと思っていました。
つまり、①と②は知っていました。
2-1.【上限その①】年末ローン残高の1%
・・・だと思っています。
例えば、年末時点でのローン残高が3,500万円の場合の減税額は、
年末ローン残高の1%=350,000円
が上限額となります。
これは多くの人が知っていると思います。
というか、これしか知らないんじゃないかなと思うくらいです。
ハウスメーカーの営業の方はこれと、その②を全面的に推している気がします。
個人的な感想ですけどね。
2-2.【上限その②】400,000円
住宅ローン減税の最上限額が40万円です。
何があろうと、40万円以上は減額されません。
例えば5,000万円の場合、その①に従うと、
年末ローン残高の1%=500,000円
となります。
ですが減税額は、50万円ではなく40万円になります。
オーバーした10万円分は切り捨てです。
2-3.【上限その③】所得税+(住民税 or 136,500円)
これが意外と知られていない気がしてなりません。
この上限の意図としては、
です。
具体例を挙げてみます。
例1:年収700万円の場合
・年間支払った住民税:371,300円(※)
◎住宅ローン減税上限額:400,000円
↓減税後
・所得税:0円(▲31万円)
・住民税:280,000円(▲9万円)
となります。
もう1つの例として、
例2:年収600万円の場合
・年間支払った住民税:303,800円(※)
◎住宅ローン減税上限額:339,500円
↓減税後
・所得税:0円(▲20万円)
・住民税:16.35万円(▲13.65万円)
となります。
両者の減税額を比較してみると、
・例1:▲40万円
・例2:▲33.65万円
例2は所得税が少ないため、減税額が多く余り、住民税からの減税上限(136,500円)に達してしまったわけです。
つまり、
でなければ、上限40万円の上限を使いきれません。
3.【具体例】我が家の場合は思っていたより9万円安い
我が家の場合の住宅ローン減税額を計算しました。
まず前提として、
我が家の場合
・年末ローン残高3900万円
年収550万円の場合
この場合の減税額を計算すると、以下の通りになります。
・上限その②:400,000円
・上限その③:所得税+136,500円=304,300円
↓
最安値の30.43万円が減税額となる。
ちなみに、僕の場合の減税上限をまとめると以下のようになります。
つまり、残高が3,000万円以下になるまでは損をする感じになります。
4.【まとめ】住宅ローン減税上限額の概算方法
これまで書いてきた流れをまとめると以下の通りです。
5.【最後に】多くの人が引っかかる上限を多くの人が知らない
と個人的には思っています。
とにかく、住宅ローン減税額の上限を決めるのは3つの要素があり、
上限その②:40万円
上限その③:所得税+(住民税 or 136,500円の安い方)
これらの内の最安値が上限になります。
特にその③!
③がミソです!③のせいで思ったより帰ってくるお金が少なくなります!
これをしっかり覚えておいて、
とならないようにしましよう。
僕の場合は初年度、年間9万円も思っていた額と違いました。
住宅ローン減税制度が続く10年、年収が変わらないとすると、思っていたより計50万円少ないことになります。
それでは今日はこのへんで。
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